米国で1980年代に人員を3%以上カットした大企業311社(平均は10%カット)について調査を行った結果、経営指標の改善した企業は皆無。逆に経営が悪化している企業が多かった(NIOSH調べ)。米経営者協会が行った調査でも、1989~94年の6年間にリストラを実施した企業のうち、3分の2は実施期間中に生産性の向上は見られなかったと報告されている。
つまり、リストラをすると人件費が下がるため、数字の上では生産性が向上したように見えるが、実際の生産性はアップするどころかダウンする。リストラが行われることで、従業員の不安感が高まり、モラールが下がる。リストラは職を失った人だけでなく、職場に残った人のメンタルヘルスをも傷つける。大切にしなくてはならないのは、見かけ上の数字ではなく、あくまでも“人”なのである。